はじめに | ゴールと考え方の確認
このワークフローの進め方
スキルの差が大きくても進められるよう、各ステップを
「決める → AIに相談する → 作る」の3段階でそろえています。
AIは「答えを出す道具」ではなく、相談相手として使うのがポイントです。
⚠️ 商品は架空のもので大丈夫です。画像生成AIで見た目を作ってかまいません。ただし実在する商品名・ブランド名・ロゴは使わないこと。写真や素材を使うときは著作権に注意し、Canvaの素材・フリー素材・自分で撮った写真・AIで作った画像を使いましょう。
📖 このシートに出てくる言葉(先に確認しておきましょう)
- 販促(はんそく)
- 商品を知ってもらい、買ってもらうための働きかけのこと。
- ブランド
- その商品らしさ。「あの雰囲気のやつ」と思い出してもらえる状態。
- コンセプト
- その商品がいちばん伝えたいこと。一言で言える中身。
- ターゲット
- 届けたい相手。買ってくれそうな人のこと。
- 世界観
- 色・文字・写真がつくり出す、全体の雰囲気のこと。
- 配色(カラーパレット)
- そのデザインで使うと決めた色の組み合わせ。
- フォント
- 文字の書体。同じ言葉でも、書体が変わると印象が変わります。
- ブランドキット
- 決めた色とフォントをCanvaに登録しておく機能。毎回選ばずに済みます。
- フライヤー
- 商品を紹介する1枚のチラシのこと。
- 画像生成AI
- 文章で指示すると、その通りの画像を作ってくれるAIのこと。
- AIプロンプト
- ChatGPT/Gemini/ClaudeなどのAIに「お願いする文章」のこと。
🎁 つくるのは、この3点です
🗺 7ステップの全体像
STEP 1 | PRODUCT
売る商品を決めよう
3つのジャンルから1つ選び、架空の商品を決めます。商品名・いちばんの特徴・だいたいの値段を決めたら、画像生成AIで見た目をつくってみましょう。
- 特別なアイデアでなくて大丈夫。一言で言える特徴が1つあれば十分です
- 実在する商品名やブランド名は使わないこと
- 先に見た目をつくっておくと、このあとの作業がぐっと楽になります
[シャンプー]の新商品を考えます。架空の商品でOKです。
特徴のちがう案を5つ出してください。
それぞれ、商品名・どんな人に向いているか・いちばんの特徴を1行で書いてください。[商品の説明]のパッケージ写真。
白い背景、自然光、正面から、広告用の写真のように。STEP 2 | TARGET
誰に売るのか決めよう
買ってくれそうな人を、たった1人、具体的に思い描きます。届ける相手が決まると、色も言葉も自然と決まってきます。
- 年齢・仕事・暮らし方はどんな感じ?
- いくらまでなら買ってくれる?
- どんな言葉に心が動く人?
- 同じ商品でも、その人が「かわいい」と思う色と「高そう」と思う色はちがいます
[商品]を買ってくれそうな人物像を3パターン作ってください。
年齢・仕事・暮らし方・お金の使い方・どんな言葉に心が動くかを含めてください。STEP 3 | BRAND RULE ★ 今回一番大切
世界観を決めよう(デザインのルールづくり)
ブランドのイメージをキーワード3つで決め、そこから色とフォントを決めます。ここで決めたものが、ロゴ・名刺・フライヤーすべての共通ルールになります。
- メインの色(いちばん使う色)
- 目立たせる色(1か所だけ使う色)
- 背景の色(白や生成りでもOK)
- 見出し用(大きく見せる文字)
- 本文用(読ませる文字)
- この2つ以外は使わないと決めるだけで、ぐっとまとまります
決めた色とフォントは、Canvaのブランドキットに登録しておくと、毎回選ばずに済みます。ここを飛ばすと、あとで必ず3点がバラバラになります。
[商品]のブランドイメージは[キーワード3つ]です。 ①合うカラーパレットを3案(各4色、カラーコード付き、選んだ理由も) ②合うフォントの方向性(見出し用・本文用) を提案してください。
STEP 4 | LOGO
ロゴをつくろう
STEP 3で決めた色とフォントを使って、ブランドのロゴを1点つくります。Canvaの素材と文字を組み合わせるだけでも、しっかりしたロゴになります。
- 小さくしても読めるか(名刺に載るサイズで確認してみましょう)
- 白黒にしても成立するか(色に頼りすぎていないかの確認)
- 要素を詰め込まない。シンプルなほど覚えてもらえます
- 文字だけのロゴでもまったく問題ありません
[商品名]のロゴのアイデアを5つ提案してください。 ブランドイメージは[キーワード3つ]です。 それぞれ、モチーフ・文字の雰囲気・色の使い方を説明してください。 文字だけのロゴ案も1つ入れてください。
STEP 5 | BUSINESS CARD
名刺をつくろう
ロゴ・色・フォントをそのまま使って名刺をつくります。会社名も担当者名も連絡先も、架空のもので大丈夫です。
- 1ブランド名
- 2ロゴ
- 3担当者名
- 4肩書き
- 5連絡先(架空でOK)
- 6一言キャッチ
- 情報を入れすぎない。余白があるほど上品に見えます
- サイズは91×55mm。Canvaのテンプレートを使えばこの大きさで始められます
- 裏面は思い切って、ロゴだけにするのもおすすめです
[商品]のブランドの名刺に載せるキャッチコピーを10案ください。 10〜15文字くらいで、ブランドイメージは[キーワード3つ]です。
STEP 6 | FLYER
PRフライヤーをつくろう
商品を売り込むA4のチラシをつくります。ここが3点のなかで、いちばん情報量が多いところです。
- 1目を引く一言(キャッチコピー)
- 2商品画像
- 3特徴3つ
- 4どんな人におすすめか
- 5買い方・問い合わせ先
- 6ロゴ
- いちばん言いたいことを、いちばん大きく
- 文字の大きさに差をつけると、それだけで見やすくなります
- 色とフォントは、ここでもSTEP 3のルールどおりに
[商品]のPRフライヤーの構成案を作ってください。 届けたい人は[ターゲット]です。 ①キャッチコピー3案 ②商品の特徴3つ(見出しと説明) ③最後のお誘いの一言 を書いてください。
STEP 7 | UNIFY
3つを並べて、そろえよう
ロゴ・名刺・フライヤーを1つの画面に並べて見比べます。ここが今月の仕上げです。作った本人ではなく、初めて見たお客さんの目で見てみましょう。
👀 統一感チェック
- Canvaから画像(PNGまたはJPG)で書き出す/3点それぞれを書き出しておく
- ChatGPT・Gemini・Claudeなどに、その画像を添付して相談する
- 3点まとめて添付すると、そろっているかを見てもらいやすくなります
作ったロゴ・名刺・フライヤーの画像を添付します。 同じブランドの制作物に見えるか、統一感の観点で見てください。 そろっていない点と、その直し方を教えてください。
迷ったら | 2つのヒント集
商品が決まらないとき、世界観から色とフォントを決めたいときに使ってください。
💡 ヒント集① | 商品アイデアのヒント
- 香りで選ぶシリーズ
- 髪質ごとに分かれている
- 北海道の素材を使う
- 詰め替えでゴミを減らす
- 夜専用・朝専用
- 地元の果物を使う
- おみやげ用の詰め合わせ
- 自分へのごほうび
- 甘さひかえめ
- 季節限定
- 仕事にも休日にも着られる
- 洗濯に強い
- 体型をカバーできる
- 親子でおそろい
- 寒い土地むけ
🎨 ヒント集② | 世界観から色とフォントを逆引きする
- 生成り・くすんだ緑・茶
- 細めの明朝
- 余白を多めにとる
- 黒・紺・金
- 明朝
- 要素は少なく、余白をたっぷり
- 淡いピンク・クリーム
- 丸ゴシック
- 角丸をよく使う
- 白・黒・青
- 細いゴシック
- 直線と大きな余白
- からし色・えんじ・生成り
- 太めの明朝
- 少し古い印刷風のあしらい
- 向日葵色・オレンジ・青
- 太いゴシック
- 文字を大きく、はっきりと
できたらバッチリ!自己チェックポイント
課題に採点はありません。デザインの「上手さ」でもなく、次の点が自分でできたかを、ふりかえってチェックしてみましょう。
💮 ここができていたらバッチリ
- ✅商品のコンセプトを一言で説明できる
- ✅色とフォントを決めて、3点すべてで同じものを使えている
- ✅ロゴを小さくしても読める
- ✅名刺に必要な情報が入っていて、詰め込みすぎていない
- ✅フライヤーで「誰に・何を・どうしてほしいか」が伝わる
- ✅3つ並べたとき、同じブランドに見える
🎨 このコースで一番身につけてほしいこと
デザインとは、飾ることではありません。伝えたいことが、伝わる形になっていることです。
そして今回いちばん大切なのは、うまい絵を描くことでも、かっこいいロゴを作ることでもなく、3つの制作物を同じ世界観でそろえる力です。色とフォントを決めて、それを守る。たったこれだけで、あなたの3点は「ひとつのブランド」に見えてきます。
うまくできなくて当たり前。最初はみんな初心者です。まずは商品を1つ決めるところから始めてみましょう。